IPアドレスの変更に関しては「仮想化関連ソフト/andLinuxのIPアドレス変更方法」に書いてあります。
andLinuxのインストールおよび日本語化 †
2010/1/11作成
非力なマシンにLinux環境がほしいと思い、Windows上でサブプロセスとして動作するandLinuxをインストールしてみた。
andLinux.org : http://www.andlinux.org/
参考サイト : http://blog.mmq.at/sb.cgi?eid=146
andLinuxインストール後の動作画面 †
Windowsデスクトップ上にxeyes, xlogo, Firefox(andLinux側で動作)やターミナルがシームレスに動作している状態です。
andLinuxの入手 †
andLinux.orgよりandLinux Beta 2(final)のminimal / XFCE version, 200 MBをダウンロードしてインストールを行いました。
ダウンロードしたファイル名はandlinux-beta2-minimal.exeになります。
andLinuxのインストール †
- andLinuxとのファイル共有
andLinuxとWindows間でsamba利用のファイル共有をする方は以下の作業を行ってください。
samba共有を行わない場合やファイルの共有が必要ない場合(WinSCPやFTPを使う!って方など)は本作業は不要です。
andLinuxとWindows間でファイルの共有をするために最初にネットワークアクセスにて変更可能な共有フォルダを作成しておいてください。
- ダウンロードしたandlinux-beta2-minimal.exeを起動します。
- andLinuxセットアップウイザード画面が表示されます
Nextを押し次に進みます。
- ライセンス許諾
ライセンス許諾画面が表示されるので確認し同意にチェックを入れ次に進みます。
- インストールディレクトリ指定
ディレクトリを変更したい場合は変更し次に進みます。
- andlinuxのバージョン
推奨されている0.74(stable, recommended)を利用しました。
- メモリ容量指定
使用するマシンのメモリ容量を考え指定してください。
当方は、メモリが2Gなので512MBを選びました。
- X Server指定
XmingによりLinuxアプリケーションをシームレスに表示できるようになりますので、Yesを選択します。
当方は以下のように設定しました。
- サウンドの指定
サウンドの有効/無効を選択します。
- andLinuxの起動方法指定
当方は「NTサービスとして手動実行・XFCEパネルを使う」を指定にしました。
- andLinuxのログインユーザ設定
andLinuxのログインユーザ名とパスワードを指定します。
- 共有ファイル方法を指定
「andLinuxとのファイル共有」でsamba共有をするために共有フォルダを作成した方は using Samba... を選択してください。
共有不要の方は I dont... を選択します。CoFSで共有されるかたは using CoFSを選択します。
- 共有ディレクトリの指定(Sambaによる共有)
「andLinuxとのファイル共有」でsamba共有をするために共有フォルダを作成した場合は以下の画面で作成した共有フォルダを選択してください。
次に共有フォルダにアクセスするためのユーザ名とパスワードを設定します。
- スタートメニューフォルダ名の指定
特に変える必要はないと思いますが...
- CoLinuxコンソールのショートカット作成
必要と思われる箇所にチェックをして次に進みます。
- 確認画面
インストール前の確認画面です。Installボタンを押すとインストールが開始します。
- インストール中
- インストール中の注意
インストール中に以下の画面が表示されます。続行(C)を押してください。
これは仮想ハードウェアを作成(インストール)する時に表示されます。
- インストール完了
インストールが完了しました。Finishを押して再起動します。
- 再起動時
再起動するとWindowsファイアウオールから以下のメッセージが表示される場合があります。
ブロックを解除する(U)ボタンを押してください。
andLinuxのディスク容量を増加させる †
デフォルトだとandLinuxのディスク容量は2Gしかありません。
リサイズしたい方は以下の操作を行ってください。
- andLinuxをインストールしたフォルダに移動
デフォルトであればC:\Program Files\andLinuxに移動します。
ImageResizeTool.zipファイルがあるので適当な場所に展開します。
(当方はC:\toporesize-0.7.1に展開しました。)
- コマンドプロンプトを起動しリサイズ実行
コマンドプロンプトを起動し仮想ディスクのフォルダまで移動します。
デフォルトであれば以下のようになります。
cd "Program Files\andLinux\Drives"
次にImageResizeTool.zipを展開すると出現するresize2fs.exeを利用し仮想ディスクサイズを変更します。
展開先ディレクトリ\resize2fs.exe -p -f base.vid サイズ
(例:5Gに変更)
展開先ディレクトリ\resize2fs.exe -p -f base.vid 5G
以下の例は20Gに変更した実行例です。
andLinuxの設定と日本語化 †
- andLinuxの起動
ディスクのリサイズが終わったら早速andLinuxを起動します。
[スタート]→[プログラム(P)]→[andLinux]→[Start andLinux]で起動します。(Windows XPでの操作)
最初の起動はディスクのチェックがあるため少々時間がかかります。デスクトップのショートカットandLinux Consoleを起動してみるとfsckが走っているのがわかります。
今後なんか遅いなぁ。と思ったらandLinux Consoleを起動して確認すればよいでしょう。
- XFCEパネルの起動
しばらくするとXFCEパネルが表示されます。
andLinuxが起動しました。
ターミナルで接続 †
- ターミナルを起動
XFCEパネルの左側に表示されいるターミナルアイコンを起動します。
(Tera TermやPoderosaなどを利用してる方は使い慣れているターミナルソフトを起動してもかまいません。接続先のIPは192.168.11.150になります。SSH2で接続してください。)
日本語設定 †
以下、ターミナルより以下のコマンドを実行してください。
パスワードを聞かれますのでインストール時に指定したパスワードを入力してください。
- 日本語キーボード設定
sudo loadkeys jp106
- 日本語パッケージの取得
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jaunty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install language-pack-ja ttf-vlgothic
sudo apt-get install ubuntu-desktop-ja
- ロケールの変更
sudo dpkg-reconfigure locales
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
- タイムゾーンの指定
Asia/Tokyoを選択します。
sudo dpkg-reconfigure tzdata
- scim,anthyをインストール
以下のコマンドを実行したら既にインストール済みと表示されたが念のため記述
sudo apt-get install scim-tomoe tomoe-l10n tomoe-gtk-l10n kasumi
- scimの設定
sudo scim-setup
以下の画面が表示されるので設定を行います。
- キーボードレイアウト設定
Japaneseに変更
- Otherのチェックを外す
- /etc/profileに追記
viまたはmousepadを利用し/etc/profileの最後にscimの設定を追記し保存します。
- 共有フォルダの設定変更(Samba共有の場合)
viまたはmousepadを利用し/etc/rc.localの最後尾に記述されているsamba共有の設定を変更します。本設定変更は文字化け防止対応です。
- viによる編集
sudo vi /etc/rc.local
- mousepadによる編集
sudo mousepad /etc/rc.local
以下のように変更、追記します。
- 変更前
mount -t cifs -o credentials=/etc/smbpasswd,iocharset=iso8859-1,uid=[ユーザID],gid=[グループID],dir_mode=0755,file_mode=0755 //192.168.11.1/andLinux_share /mnt/win
- 変更後
iocharsetをutf8に変更、codepage=cp932を追記
mount -t cifs -o credentials=/etc/smbpasswd,iocharset=utf8,codepage=cp932,uid=[ユーザID],gid=[グループID],dir_mode=0755,file_mode=0755 //192.168.11.1/andLinux_share /mnt/win
- 再起動により設定反映
ターミナルにリブートコマンドを発行し設定を反映させます。
sudo shutdown -r now
XFCEパネルに通知エリアを追加 †
再起動後、XFCEに通知エリアを追加します。これによりAnthyが動作しているかどうかわかります。
- XFCEパネルのなにもないところで右クリック
新しいアイテムの追加...を選択します。
- 通知エリアを追加します
通知エリアを選び追加を押します。
OKを押します。
- 通知エリアの追加完了
- notepadを起動して日本語を入力しているスクリーンショット
通知エリアも王冠に変わり日本語が入力できている様子です。