EFIパーテイション、回復パーテイション、予約パーテイションの削除方法・diskpart †
システムドライブをHDDからSSDに換装して、余ったストレージを記録用に使用するため、「ディスクの管理」でフォーマット(初期化)しようとすると、
EFIパーテイションと回復パーテイションを削除することができませんでした。
EFIパーテイション、回復パーテイションを削除する方法として、コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、diskpartコマンドにより削除することができます。
以下、diskpartコマンドを使ってパーテイションを削除する手順を記します。
本資料は、Windows 10 バージョン1803にて動作確認を行いました。
作業をする方に… †
本資料では、接続されたストレージに対し設定を変更する手順になります。
Windowsがインストールされているディスクに対しても操作することが可能なため、対象とするストレージを間違え操作すると
Windowsがインストールされているストレージを破壊してしまいますので、細心の注意を払い操作を行ってください。
本資料により直接的および間接的障害や損失が生じても一切責任を負いません。
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EFIパーテイション、回復パーテイション、予約パーティションの削除 †
まずは、「スタート」を右クリックし「ディスクの管理」をクリックし、接続されているストレージ(ディスク)の状態を確認してください。
この資料では、Windows10のシステムHDDとして使用していたHDDをUSBケースに入れ、PCにUSB接続しました。
対象はディスク1になります。
皆さんの環境用に読み替えて、本資料を使用してください。
本資料では、ディスク1に対する操作となります。
初めて接続したときは、Dドライブとして認識していました。GUI操作によりボリュームの削除にて、未割り当てになっています。
その後、EFIパーテイションと回復パーテイションをGUIから削除しようと、右クリックでコンテキストメニューを表示しても、
ボリュームを削除することができず、本資料を備忘録として記した訳です。
- 「スタート」を右クリックし「ディスクの管理」の画面が表示されている場合は、閉じておいてください。
- コマンドプロンプトを管理者として実行します。
- 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
diskpart
- 以下のメッセージが表示され DISKPART> プロンプトが表示されます。
C:\Windows\system32>diskpart
Microsoft DiskPart バージョン 10.0.17134.1
Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: <コンピュータ名が表示されます>
DISKPART>
- 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
list disk
- 以下のメッセージが表示され、この資料の環境では、システムディスクと換装前のシステムディスクの2つのディスクが表示されます。
みなさんの環境毎に表示は異なりますので、以下、読み替えて作業を行ってください。
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 119 GB 0 B *
ディスク 1 オンライン 298 GB 297 GB *
- 上記の出力により、対象はディスク 1であることが確認できます。
- 以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
select disk ディスク番号
この資料の環境では、ディスク1になるので、以下のようになります。
select disk 1
- 以下のメッセージが表示されます。
DISKPART> select disk 1
ディスク 1 が選択されました。
- 上記の操作でディスクを選択しました。
選択したディスクのパーテイション一覧を表示し確認します。
以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
list partition
- 以下のメッセージが表示されます。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 回復 499 MB 1024 KB
Partition 2 システム 100 MB 500 MB
Partition 3 予約 16 MB 600 MB
- ディスク1に3つのパーテイションがあることが確認できます。
システム(EFI)パーテイション、回復パーテイションがあるのが確認できます。
- 上記の3つのパーティションを削除することにより、換装前のWindowsシステムドライブを保存用のディスクとして使用することができます。
- パーティション1~3のすべてを以下の操作で削除します。
- 以下のコマンドでパーティションを選択します。
select partition パーティション番号
- 選択後、以下のコマンドでパーティションを削除します。
delete partition override
- 本資料では、Partition 1, 2, 3の3つを削除します。
以下に操作したときの出力を記します。
- パーティション1の削除
DISKPART> select partition 1
パーティション 1 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
- パーティション1が削除されたかを確認
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 2 システム 100 MB 500 MB
Partition 3 予約 16 MB 600 MB
- パーティション2の削除
DISKPART> select partition 2
パーティション 2 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
- パーティション2が削除されたかを確認
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 3 予約 16 MB 600 MB
- パーティション3の削除
DISKPART> select partition 3
パーティション 3 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
- パーティション3が削除されたかを確認
DISKPART> list partition
このディスクには表示するパーティションがありません。
- 上記の操作でパーティションがすべて削除されました。
- diskpartコマンドを終了するため、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
exit
- 以下、コマンドを実行したときの出力です。
DISKPART> exit
DiskPart を終了しています...
C:\Windows\system32>
- コマンドプロンプトを終了します。
パーティション削除後の操作 †
パーティションをすべて削除しましたので、保存用ディスクとしての操作手順を以下に記します。
- 「スタート」右クリック→コンテキストメニューの「ディスクの管理」をクリックします。
- 上記の操作でディスク1のパーティションをすべて削除したので、すべて未割り当てとなっています。
- 未割り当てを右クリックし、コンテキストメニューの「新しシンプルボリューム」をクリックします。
- メッセージに従い操作をおこなえば、新しいディスクとして認識します。
以上、以前システムディスクとして使用していたストレージを保存用のストレージとして使用するため、
不要なパーティションを削除する手順でした。