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VitualBoxでホストOSとゲストOSと間でsshなど通信ができるようにする

ゲストOSにCentOSやUbuntuなどをインストールしホストOSであるWindowsからsshによる接続などをしようとした時、ホストOSとゲストOS間での通信が必要な場合は以下の操作により可能になります。


本資料の確認環境

  • VirtualBox v4.2.4
  • ホストOS
    • Windows 8
  • ゲストOS
    • CentOS6

ホストオンリーアダプタを使う

ホストオンリーアダプタを使用できるように以下の操作でホストオンリーアダプタを追加します。

  1. VirtualBoxを起動します。
  2. ファイル(F)→環境設定(P)をクリックします。
  3. ネットワークをクリックします。
  4. ホストオンリーネットワーク(H)のエリアにすでにVirtualBox Host-Only Ethernet Adapterがある場合は以下の操作は不要なので、キャンセルボタンを押します。
  5. +ボタンを押してホストオンリーアダプタと追加します。(ユーザーアカウント制御画面が表示されます。)
    vbox01.gif
     
  6. OKボタンを押してホストオンリーアダプタの追加操作は完了です。

尚、ホストオンリーアダプタのデフォルトの値は以下のようになっています。
VirtualBox Host-Only Ethernet Adapterをダブルクリックするかドライバーのアイコンをクリックすると確認できます。
本資料では、ホストオンリーアダプタの設定はデフォルトのままで使用でします。

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ゲストOSの設定

本資料では、ゲストOSにCentOS6を使用しますが、Ubuntuなど他のLinuxでも同様の設定によりホストとゲスト間の通信が可能になります。
インストール済みまたはインストール前の仮想マシンをクリックし、ネットワークをクリックします。

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  1. 以下の画面が表示されます。
  2. アダプタ2のタブをクリックします。
  3. ネットワークアダプタを有効化(E)にチェックを入れます。
  4. 割り当て(A)のドロップダウンリストから「ホストオンリーアダプタ」を選択します。
    vbox05.gif
     
  5. OKボタンを押してネットワークの設定は完了です。
  6. ホストオンリーアダプタが追加されているのが確認できます。
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ゲストOSであるLinux側の設定

ゲストOSを起動し、追加したホストオンリーアダプタの設定を行います。

CentOS

CentOSでGUI(X Window)を使用しない場合は、以下の資料が役立つと思います。

  1. システム→設定→ネットワークの接続をクリックします。
    vbox11.gif
     
  2. System eth1を選択し、編集ボタンをクリックします。
    vbox12.gif
     
  3. 自動接続する(A)にチェックを入れます。
  4. IPv4のセッテイングタブをクリックします。
  5. 方式を手動にします。
  6. 追加ボタンを押します。
  7. アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。
    本資料では、192.168.56.6を入力しています。
    また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
    vbox13.gif
     
  8. 適用ボタンを押せば完了です。
    認証画面が表示されたらrootのパスワードを入力し認証してください。
  9. 端末を起動しrootにsuし以下のコマンドを実行し設定したIPアドレスを反映させます。(再起動でもOKです。)
    ifdown eth1
    
    ifup eth1
  • ホストOS(Windows8)からゲストOS(CentOS6)にTera Termで接続したスクリーンショットです。
    接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.6)
    vbox14.gif

Ubuntu

Ubuntu12.04を使用したホストオンリーアダプタの設定操作です。

  1. システム設定を起動します。
  2. ネットワークをクリックします。
    vbox21.gif
     
  3. 有線をクリックして、IPアドレスがホストオンリーアダプタのデフォルトである192.168.56.xxになっている有線を選択します。
  4. オプションボタンをクリックします。
    vbox22.gif
     
  5. IPv4設定タブをクリックします。
  6. 方式を手動にします。
  7. 追加ボタンを押します。
  8. アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。
    本資料では、192.168.56.12を入力しています。
    また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
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  9. 保存ボタンを押せば設定完了です。

注意
Ubuntu Desktopではsshサーバーがインストールされていません。
以下のコマンドでインストールしてください。

sudo apt-get install openssh-server

Ubuntu Desktopにsshサーバーをインストールする資料も公開しています。

  • ホストOS(Windows8)からゲストOS(Ubuntu12.04)にTera Termで接続したスクリーンショットです。
    接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.12)
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以上の操作により、ホストOSとゲストOS間での通信が可能になります。
また、192.168.56.xxというセグメントをゲストOSのホストオンリーアダプタに指定しているので、ゲストOSとゲストOSとの通信も可能になります。



添付ファイル: filevbox01.gif 554件 [詳細] filevbox03.gif 452件 [詳細] filevbox14.gif 433件 [詳細] filevbox21.gif 438件 [詳細] filevbox24.gif 471件 [詳細] filevbox02.gif 519件 [詳細] filevbox04.gif 506件 [詳細] filevbox05.gif 592件 [詳細] filevbox06.gif 471件 [詳細] filevbox11.gif 434件 [詳細] filevbox12.gif 450件 [詳細] filevbox13.gif 427件 [詳細] filevbox22.gif 417件 [詳細] filevbox23.gif 421件 [詳細]

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Last-modified: 2015-03-20 (金) 22:49:06