VitualBoxでホストOSとゲストOSと間でsshなど通信ができるようにする †
ゲストOSにCentOSやUbuntuなどをインストールしホストOSであるWindowsからsshによる接続などをしようとした時、ホストOSとゲストOS間での通信が必要な場合は以下の操作により可能になります。
本資料の確認環境 †
- VirtualBox v4.2.4
- ホストOS
- ゲストOS
ホストオンリーアダプタを使う †
ホストオンリーアダプタを使用できるように以下の操作でホストオンリーアダプタを追加します。
- VirtualBoxを起動します。
- ファイル(F)→環境設定(P)をクリックします。
- ネットワークをクリックします。
- ホストオンリーネットワーク(H)のエリアにすでにVirtualBox Host-Only Ethernet Adapterがある場合は以下の操作は不要なので、キャンセルボタンを押します。
- +ボタンを押してホストオンリーアダプタと追加します。(ユーザーアカウント制御画面が表示されます。)
- OKボタンを押してホストオンリーアダプタの追加操作は完了です。
尚、ホストオンリーアダプタのデフォルトの値は以下のようになっています。
VirtualBox Host-Only Ethernet Adapterをダブルクリックするかドライバーのアイコンをクリックすると確認できます。
本資料では、ホストオンリーアダプタの設定はデフォルトのままで使用でします。
ゲストOSの設定 †
本資料では、ゲストOSにCentOS6を使用しますが、Ubuntuなど他のLinuxでも同様の設定によりホストとゲスト間の通信が可能になります。
インストール済みまたはインストール前の仮想マシンをクリックし、ネットワークをクリックします。
- 以下の画面が表示されます。
- アダプタ2のタブをクリックします。
- ネットワークアダプタを有効化(E)にチェックを入れます。
- 割り当て(A)のドロップダウンリストから「ホストオンリーアダプタ」を選択します。
- OKボタンを押してネットワークの設定は完了です。
- ホストオンリーアダプタが追加されているのが確認できます。
ゲストOSであるLinux側の設定 †
ゲストOSを起動し、追加したホストオンリーアダプタの設定を行います。
CentOS †
CentOSでGUI(X Window)を使用しない場合は、以下の資料が役立つと思います。
- システム→設定→ネットワークの接続をクリックします。
- System eth1を選択し、編集ボタンをクリックします。
- 自動接続する(A)にチェックを入れます。
- IPv4のセッテイングタブをクリックします。
- 方式を手動にします。
- 追加ボタンを押します。
- アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。
本資料では、192.168.56.6を入力しています。
また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
- 適用ボタンを押せば完了です。
認証画面が表示されたらrootのパスワードを入力し認証してください。
- 端末を起動しrootにsuし以下のコマンドを実行し設定したIPアドレスを反映させます。(再起動でもOKです。)
ifdown eth1
ifup eth1
- ホストOS(Windows8)からゲストOS(CentOS6)にTera Termで接続したスクリーンショットです。
接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.6)
Ubuntu †
Ubuntu12.04を使用したホストオンリーアダプタの設定操作です。
- システム設定を起動します。
- ネットワークをクリックします。
- 有線をクリックして、IPアドレスがホストオンリーアダプタのデフォルトである192.168.56.xxになっている有線を選択します。
- オプションボタンをクリックします。
- IPv4設定タブをクリックします。
- 方式を手動にします。
- 追加ボタンを押します。
- アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。
本資料では、192.168.56.12を入力しています。
また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
- 保存ボタンを押せば設定完了です。
注意
Ubuntu Desktopではsshサーバーがインストールされていません。
以下のコマンドでインストールしてください。
sudo apt-get install openssh-server
Ubuntu Desktopにsshサーバーをインストールする資料も公開しています。
- ホストOS(Windows8)からゲストOS(Ubuntu12.04)にTera Termで接続したスクリーンショットです。
接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.12)
以上の操作により、ホストOSとゲストOS間での通信が可能になります。
また、192.168.56.xxというセグメントをゲストOSのホストオンリーアダプタに指定しているので、ゲストOSとゲストOSとの通信も可能になります。