追記 †
CentOS7をVirtualBoxにインストール記事も公開してます。
WindowsにVirtualBoxをインストールしてゲストOSはCentOS 6を動かそう †
Windows OSにVirtualBoxをインストールして、ゲストOSはCentOSを使用します。
以下、WindowsにインストールしたVirtualBoxにCentOS6をインストールしたときの資料です。
使用したWindows(ホストOS)はWindows8です。
インストールしたゲストOSはCentOS6.3になります。
- 特記事項(本資料作成時)
本資料を作成したときの各種ソフトウェアバージョンだと、CentOS6のインストール完了時、VirtualBoxがクラッシュしました。
いろいろ試したところ、私の使用しているノートPCの画面が小さく、ゲストOSのウインドウにスクロールバーが表示され、
すべてが表示されていない状態でCentOS6のインストールを進めているとVirtualBoxがクラッシュしました。
以下の記事内にも記述してありますが、フルスクリーンモードに切替してCentOS6をインストールすることにより、
VirtualBoxがクラッシュせずCentOS6のインストールを完了することができました。
関連記事・関連資料 †
linux.just4fun.bizの記事
VirtualBoxの入手とインストール †
本記事を作成した時点のWindows向けVirtualBoxのファイルは以下のファイル名でした。
VirtualBox-4.2.6-82870-Win.exe
本資料では、VirtualBoxのインストールは記述していません。
基本的にメッセージに従いインストールすればVirtualBoxのインストールは完了します。
VirtualBoxの入手先は以下のURLになります。
ダウンロードしてインストールしてください。
CentOSの入手 †
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)との完全互換を目指したフリーのLinuxディストリビューションであるCentOSのインストールイメージを以下のURLからダウンロードしてください。
以下のURLにCentOSのダウンロードミラーへのリンクがあります。
Asia Japanを選んでください。
以下にダウンロードミラーの一つである、JAISTのURLを記します。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/6/isos/
本資料では、64bit版(X86_64)のCentOS6を使用しました。
本資料作成時点のインストールISOイメージのファイル名は以下の通りです。
- CentOS-6.3-x86_64-bin-DVD1.iso
- CentOS-6.3-x86_64-bin-DVD2.iso
CentOSをインストールしてからの使用方法 †
ゲストOSをCentOSにインストールしたあと、TeraTerm,Poderosa,puttyなどのSSHクライアント(端末ソフト)を使用して使うことを想定してCentOSの環境を設定します。
また、XサーバーであるXmingなどを使っての使用も考えています。
よって、CentOSのインストールタイプはデスクトップにします。(サーバーソフトウェアは別途インストール可能なため)
VirtualBoxの環境設定 †
以下にCentOSインストール前(インストール後でもかまいませんが)にVirtualBoxの環境設定を記します。
ホストオンリーアダプタの追加 †
すでにホストオンリーアダプタが追加されている場合は、この項目は読み飛ばしてもらって結構です。
ホストオンリーアダプタに関しての資料ですが、以下の記事を公開しています。
ホストOSからゲストOSにアクセスできるようにするため、ホストオンリーアダプタを以下の手順で設定ます。
- VirtualBoxを起動します。
- ファイル→環境設定をクリックします。
- VirtualBox設定画面が表示されます。
- ネットワークをクリックして、+ボタンをクリックします。
- ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は「はい」ボタンをクリックします。
- ホストオンリーアダプタが追加され、以下の様な画面になります。
- 追加したホストオンリーアダプタをダブルクリックします。(ドライバーアイコンをクリックしても同じ動作になります。)
- ホストオンリーネットワークの詳細画面が表示されます。
- アダプタタブを以下のように設定します。
- IPv4アドレス : 192.168.56.1
- IPv4ネットマスク : 255.255.255.0
- DHCPサーバータブを以下のように設定します。
- サーバーを有効化 : チェック
- サーバーマスク : 255.255.255.0
- アドレス下限 : 192.168.56.101
- アドレス上限 : 192.168.56.254
- OKボタンを押してホストオンリーネットワークの詳細画面を閉じます。
- ユーザーアカウント制御画面が表示された場合は「はい」ボタンをクリックします。
- OKボタンを押せばホストオンリーアダプタの追加は完了です。
仮想マシンの作成 †
CentOSをインストールする仮想マシンを以下の手順で作成しました。
- VirtualBoxの新規アイコンをクリックします。
- 仮想マシンの名前、タイプ、バージョンを指定します。
指定が終わったら次へボタンを押します。
本資料では、64bit版のCentOSをインストールするので、バージョンは64bitを選択しました。
32bit版(i386)のCentOSインストールイメージを使用する場合は、(64bit)がないRed Hatを選択してください。
- メモリを指定します。
CentOS6では、メモリが512MBだとグラフィカルなインストーラーが動作しなくテキストになるので、1G(1024M)を指定しました。
- ハードドライブの作成は下図の通り、仮想ハードドライブの作成するを選択し作成ボタンをクリックしました。
- ハードドライブのタイプですが、VDI(デフォルト値)のまま次へボタンを押しました。
- 作成した仮想ハードドライブはデフォルト値の可変サイズのまま次へボタンを押しました。
- 仮想ハードドライブの容量を指定します。
デフォルト値では8Gだったので、本資料では40GBにしました。
容量指定が終わったら、作成ボタンをクリックします。
(みなさんが使用すると思われる容量を指定してください。)
- 以下のスクリーンショットのように仮想マシンと仮想ハードドライブの作成が完了したため仮想マシンの一覧に上記で設定したCentOS6が表示されました。
ネットワークカードの追加 †
ホストOSからゲストOS(CentOS)にアクセスできるようにするため、ホストオンリーアダプタを仮想マシンに追加します。
- ネットワークをクリックします。
- アダプタ2のタブをクリックします。
- ネットワークアダプタの有効化にチェックを入れます。
- 割り当てをホストオンリーアダプタにします。
- OKボタンを押してネットワークの設定を完了します。
仮想マシンにCentOSをインストール †
ここからは上記で作成した仮想マシンにCentOS6をインストールする手順になります。
- 仮想マシンをクリックし起動アイコンをクリックします。
- 起動ハードディスクの選択画面が表示されます。
ダウンロードしたISOファイル(本資料では、CentOS-6.3-x86_64-bin-DVD1.iso)を選択します。
- 起動ボタンを押します。
- ここでISOファイルを間違えてしまった場合は、以下のスクリーンショットのように操作しダウンロードしたISOファイルを選択しなおし仮想マシンを閉じて(仮想マシンの電源OFF)再度仮想マシンを起動します。
- CentOS6のインストール初期画面です。
Install or upgrade an existing systemでEnterキーを押しCentOSのインストールを開始しました。
注意:VirtualBoxでゲストOS側のマウスが動作するようになるとホストOS(Windows)側のマウスが操作できなるなります。(設定によっては操作できますが)
(設定画面のシステムにある、絶対座標指定のデバイスを有効化にチェックを入れると右Ctrlを使用しなくてもマウスが仮想マシンの外部に出るとホストOSのマウスカーソルとして動作します。)
この場合は、右のCtrlキーを押すことによりマウスカーソルの切替ができます。
この右Ctrlも環境設定で変更することができます。
小型キーボードを使っていると右Ctrlがない場合があります。
右Ctrlがない場合は、環境設定の入力項目にあるホストキーの変更でホストキーのデフォルトである右Ctrlを他のキーに変更してくだい。
以降、CentOSのインストールで重要と思われる部分を記述します。
- しばらくすると以下の画面が表示されるので、TABキーを押してSkipに移動しEnterキーを押します。
- 私の使用しているホストOSの画面の解像度が低いのでGUIインストーラーが画面が以下のようになりました。
一番最初に記述した通り、フルスクリーンモードに切り替えないとインストール完了時の初回再起動でVirtualBoxがクラッシュしたので、フルスクリーンモードでCentOS6をインストールしました。
- フルスクリーンモードの切替は「ビュー」→「フルスクリーンモードに切り替える。
または、ホストキー(デフォルトでは右Ctrl)+Fキーでフルスクリーンモードに切り替えることができます。
- 日本語の設定があるので、日本語を使用する方はJapaneseや日本語を選択してください。
- 基本ストレージデバイス(デフォルト値)のまま次へボタンをクリックします。
- ストレージデバイスの警告が表示されるので、「はい。含まれていません。どのようなデータであってもはきしてください。」をクリックしました。
- ホスト名の設定があります。
当方、とりあえずcentos6と入力しました。
- 左下にネットワークの設定ボタンがありますが、本資料ではCentOS6のインストール後に設定を行うので次へボタンを押してインストールを進めます。
- 地域の指定があるので地域をしています。(デフォルトで東京になっていると思います。)
- rootパスワードを設定します。
- すべての領域を使用するをチェックしました。
- 変更をディスクに書き込みます。
- インストールタイプをDesktopにしました。
- 上記インストールでは、2枚目のCentOS6のインストールイメージを使用することはありませんした。
インストール時、カスタマイズして2枚目のインストールイメージを使用するメッセージが表示された場合は、
デバイス→CD/DVDデバイス→仮想CD/DVDディスクファイルの選択...をクリックし2枚目のインストールイメージを選択してください。
- インストールが完了したら再起動ボタンが表示されるので、再起動ボタンを押します。
- 再度インストール画面が表示された場合は、以下のスクリーンショットの操作でイントールイメージを仮想ドライブから除去します。
その後、仮想マシンをリセットするか電源OFF/ONすればインストールしたCentOS6が立ち上がります。
- インストールが完了し最初の起動画面です。
CentOSの設定をします。
- ライセンスの同意画面があるので同意して進みます。
- ユーザーの作成画面が表示されるので、ユーザー作成します。
+日時の設定を行います。
当方、ネットワーク上で日時と時刻を同期化します。にチェックを入れました。
- Kdumpの設定画面が表示されますが、エラーメッセージが表示されたあと、チェックボックスなどグレーとなっていので、終了ボンタを押しました。~(kdumpを使用することはあまりないと思うので基本的には気にする必要なありません。)
- CentOS6のログイン画面が表示されます。
- 上記作成したユーザーでログインします。
- ログインしてデスクトップが表示されたら、先程設定しなかったネットワークを設定します。
Desktopでインストールせず、Minimalでインストールされた方は以下の記事が参考になると思います。
- システム→設定→ネットワーク接続をクリックします。
- 途中、以下のような認証画面が表示されてた場合はrootのパスワード入力します。
#ref(): File not found: "27a.gif" at page "仮想化関連ソフト/VirtualBoxでCentOS6を動かそう"
- 有線タブにネットワークカードが2つ表示されています。
- 編集ボタンを押して2つのネットワークカードを設定します。
- System eth0は以下のように設定しました。
- 自動接続にするにチェックを入れます。
- IPv4セッテイングタブにし、方式を自動(DHCP)にします。
- 適用ボタンを押します。
- System eth1(ホストオンリーアダプタ)は以下のように設定しました。
- 自動接続にするにチェックを入れます。
- IPv4セッテイングタブにし、方式を手動にします。
- アドレスの部分ですが以下のような値にしました。
アドレスについては、本スクリーンショットの最後の6を範囲内で任意の値にすれば良いでしょう。
- 適用ボタンを押します。
以上でネットワークの設定が終わりました。
WindowsからTeraTermを使って接続してみる †
上記ではVirtualBoxにインストールしたCentOS6のIPアドレスは、192.168.56.6になります。
ホストOSのであるWindows8からインストールしたCentOS6にTeraTermで接続したときのスクリーンショットです。
CentOSの設定 †
VirtualBoxにインストールしたCentOS6に対し当方が設定した内容を記します。
CentOSのアップデート †
rootになり、端末から以下のコマンドでCentOSをUpdateし再起動しました。
yum -y udpate
上記コマンド終了後、リブート。
reboot
Guest Addtionsのインストール †
以下の手順でGuest Addtionsをインストールしました。
(rpmforgeからDKMSをインストールすると、カーネルなどのアップデートがあった場合、必要に応じて自動的にGuest Additionsをアップデートしてくれるそうですが、当方、以下の操作をカーネルがアップデートされるたびに手動で行うため、DKMSに関しては未調査です。)
- C言語など基本的な開発環境が必要なので、rootになり端末から以下のコマンドで開発環境をインストールしました。
yum groupinstall 'Development tools'
- 仮想マシンウインドウの上部メニューの「デバイス」をクリックし、「Guest Addtionsのインストール」をクリックします。
- デスクトップにGuest Addtionsのメディアがマウントされます。
- 端末から以下のコマンドでマウントしたGuest Addtionsに移動し、Guest Addtionsをインストールしました。
cd /media/VBOXADDITIONS_XXXXXXX/
sh VBoxLinuxAdditions.run
上記のコマンドが終了すればシームレスモードとかが利用できるようになります。
X Windowを動かないようにする †
インストールしたCentOSはTeraTermなどのsshクライアントからログインして操作するため、インストール後はX Windowは起動しなくても良いと思っている方は以下の記事を参考にinittabの設定を行なってください。
Xサーバーを利用してインストールしたCentOSに接続したい場合 †
無料のXサーバーを紹介している記事があるので参考にしてください。