#navi(../)
* VitualBoxでホストOSとゲストOSと間でsshなど通信ができるようにする [#obf3cf94]
ゲストOSにCentOSやUbuntuなどをインストールしホストOSであるWindowsからsshによる接続などをしようとした時、ホストOSとゲストOS間での通信が必要な場合は以下の操作により可能になります。

#contents
#htmlinsertpcsp(win-top.html,win-sp.html)

* 本資料の確認環境 [#g085e44c]
- VirtualBox v4.2.4
- ホストOS
-- Windows 8
- ゲストOS
-- CentOS6

* ホストオンリーアダプタを使う [#h6324767]
ホストオンリーアダプタを使用できるように以下の操作でホストオンリーアダプタを追加します。
+VirtualBoxを起動します。
+ファイル(F)→環境設定(P)をクリックします。
+ネットワークをクリックします。
+ホストオンリーネットワーク(H)のエリアにすでに''VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter''がある場合は以下の操作は不要なので、キャンセルボタンを押します。
+''+''ボタンを押してホストオンリーアダプタと追加します。(ユーザーアカウント制御画面が表示されます。)
#ref(vbox01.gif)
#br
+OKボタンを押してホストオンリーアダプタの追加操作は完了です。

尚、ホストオンリーアダプタのデフォルトの値は以下のようになっています。~
''VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter''をダブルクリックするかドライバーのアイコンをクリックすると確認できます。~
本資料では、ホストオンリーアダプタの設定はデフォルトのままで使用でします。
#ref(vbox02.gif)
#br
#ref(vbox03.gif)

* ゲストOSの設定 [#q405ee09]
本資料では、ゲストOSにCentOS6を使用しますが、Ubuntuなど他のLinuxでも同様の設定によりホストとゲスト間の通信が可能になります。~
インストール済みまたはインストール前の仮想マシンをクリックし、ネットワークをクリックします。
#ref(vbox04.gif)
#br
+以下の画面が表示されます。
+アダプタ2のタブをクリックします。
+ネットワークアダプタを有効化(E)にチェックを入れます。
+割り当て(A)のドロップダウンリストから「ホストオンリーアダプタ」を選択します。
#ref(vbox05.gif)
#br
+OKボタンを押してネットワークの設定は完了です。
+ホストオンリーアダプタが追加されているのが確認できます。
#ref(vbox06.gif)

* ゲストOSであるLinux側の設定 [#heb9af1e]
ゲストOSを起動し、追加したホストオンリーアダプタの設定を行います。~
** CentOS [#je65583b]
CentOSでGUI(X Window)を使用しない場合は、以下の資料が役立つと思います。
-[[CentOS6をMinimalインストールした後の作業>http://linux.just4fun.biz/CentOS/CentOS6%E3%82%92Minimal%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%A5%AD.html]]

+システム→設定→ネットワークの接続をクリックします。
#ref(vbox11.gif)
#br
+System eth1を選択し、編集ボタンをクリックします。
#ref(vbox12.gif)
#br
+自動接続する(A)にチェックを入れます。
+IPv4のセッテイングタブをクリックします。
+方式を手動にします。
+追加ボタンを押します。
+アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。~
本資料では、192.168.56.6を入力しています。~
また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
#ref(vbox13.gif)
#br
+適用ボタンを押せば完了です。~
認証画面が表示されたらrootのパスワードを入力し認証してください。
+端末を起動しrootにsuし以下のコマンドを実行し設定したIPアドレスを反映させます。(再起動でもOKです。)
 ifdown eth1
 
 ifup eth1

- ホストOS(Windows8)からゲストOS(CentOS6)にTera Termで接続したスクリーンショットです。~
接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.6)
#ref(vbox14.gif)

** Ubuntu [#kc05b66b]
Ubuntu12.04を使用したホストオンリーアダプタの設定操作です。
+システム設定を起動します。
+ネットワークをクリックします。
#ref(vbox21.gif)
#br
+有線をクリックして、IPアドレスがホストオンリーアダプタのデフォルトである''192.168.56.xx''になっている有線を選択します。
+オプションボタンをクリックします。
#ref(vbox22.gif)
#br
+IPv4設定タブをクリックします。
+方式を手動にします。
+追加ボタンを押します。
+アドレスに192.168.56.xx(xxは2以上)を設定し、ネットマスクは255.255.255.0を入力します。~
本資料では、192.168.56.12を入力しています。~
また、IPアドレスのxxは101未満の方が良いでしょう。(ホストオンリーアダプタのDHCPは101から使用するため)
#ref(vbox23.gif)
#br
+保存ボタンを押せば設定完了です。

''注意''~
Ubuntu Desktopではsshサーバーがインストールされていません。~
以下のコマンドでインストールしてください。
 sudo apt-get install openssh-server
Ubuntu Desktopにsshサーバーをインストールする資料も公開しています。
-[[Ubuntu DesktopにSSHサーバーをインストールする方法>http://linux.just4fun.biz/Ubuntu%20Desktop%E3%81%ABSSH%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%92%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95.html]]

- ホストOS(Windows8)からゲストOS(Ubuntu12.04)にTera Termで接続したスクリーンショットです。~
接続先IPは、ホストオンリーアダプタに設定した192.168.56.xxになります。(本資料では、192.168.56.12)
#ref(vbox24.gif)

以上の操作により、ホストOSとゲストOS間での通信が可能になります。~
また、192.168.56.xxというセグメントをゲストOSのホストオンリーアダプタに指定しているので、ゲストOSとゲストOSとの通信も可能になります。

#htmlinsertpcsp(win-btm.html,win-sp.html)

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