w32tmコマンド「必要な時刻の変更が大きすぎたため…」の対処方法 †
Windowsタブレットをリモートデスクトップクライアントとして便利に使用していました。
しかし最近シャットダウンしていると時刻が止まってしまっている…
分解してボタン電池も交換しましたが治らない…
ハードウェア的な故障でしょうね。
そこで、w32tm コマンドで時刻同期をしよう!
管理として実行でコマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、以下のコマンドを実行します。
w32tm /resync
しかし「必要な時刻の変更が大きすぎたため…」と表示され時刻同期できず…
この資料では「必要な時刻の変更が大きすぎたため…」の制約をレジストリ設定により解除する手順を記します。
動作確認環境 †
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レジストリ値の変更 †
15時間と設定されているレジストリ値を最大値である0xffffffffに変更します。
0xffffffffは16進数表記です。
修正箇所 †
修正箇所は以下の通りです。
以下の値を0xffffffffに変更します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\W32Time\Config
- MaxNegPhaseCorrection
- MaxPosPhaseCorrection
レジストリ変更手順 †
以下の手順で該当するレジストリを変更します。
- Windowsキー + R を押します。
- regedit と入力しOKボタンを押します。
- ユーザーアカウント制御の画面が表示されるので「はい」をクリックします。
- 該当するフォルダに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\W32Time\Config
- MaxNegPhaseCorrection, MaxPosPhaseCorrection の値を0xffffffffに変更します。
キャプチャは変更後の値になっています。
変更操作手順は以下に記しています。
- 変更方法は、右側の名前の列にある MaxNegPhaseCorrection をダブルクリックします。
- 以下の画面が表示されるので、16進数になっていることを確認し、ffffffffを入力しOKボタンを押します。(fを8つ入力)
- 同様の操作を MaxPosPhaseCorrection でも行います。
- レジストリエディターを閉じます
以上で設定は完了です。
「必要な時刻の変更が大きすぎたため…」が表示されず w32tm コマンドにて同期できるはずです。